■
こんにちは、東大OBの山田です。
わたくしは現在、東大生だけの講師をそろえた教育機関を営んでいます。
そこで講師全員へ昨年度に送ったメールをここでご紹介します。
私のキャリア説明の謳い文句ですが、日本の伝統企業、外資のトップ企業、ベンチャー、起業と4つの形態を経験してきました。
成功法則はそれぞれの組織体で特徴があります。
無理矢理三つ挙げろと言われれば、以下の様な感じです。
日本の伝統的な大企業
***・依頼に対する作業のアウトプットの信頼性 [質・納期]
***・人間関係の構築力
***・与えられたものに最大限のモチベーションを持って取り組む
外資系の企業
***・担当業務における高度の専門性
***・内外への営業力(自己アピール力含む)
***・提案力
ベンチャー企業
***・寝食を忘れて仕事に没頭する力
***・不安定な状態、不利な状態、理不尽な状態にうろたえないマインド (責任自分論)
***・営業を中心とした行動力
起業
***・あるべき姿を描けること
***・思考と行動のバランスが取れていること
***・勤勉さ
しかし、一方で、それぞれに共通な最も大事なことがあります。
それは、“やりきる力”です。
いつも私が使う言葉で言うと、目標達成力です。
日本の伝統企業から起業まで、全てにおいて私が見てきた成功者は“やりきる力”が非常に高いと断言できます。特に、経営者層でこの傾向は顕著です。
そう言った人たちは、自分が関わったものは途中で投げ出さず、素晴らしい成果を出します。そして、その蓄積がビジネスの世界では揺ぎ無い信頼に変わります。逆に言うと、やりきらないことは、人を裏切ることなり、信頼は失墜します。
まだまだ、皆さんは学生だとは思いますが、やりきる力は大学生の段階で7、8割は形成されていると思っています。“やりきれない人”は何かと、 “やりきれない理由”を見つけて、自己擁護のロジックを作るのが上手です。そういう人は、サラリーマンにしろ、起業家になるにしろ、研究者になるにしろ、凡人で終わるでしょう。これは、自分の会社、コンサルのお客様の会社で見てきた数多くの出世レースから外れた人たちの共通点です。
“やりきる”ことにより、自己の信頼を高め、そして、人を裏切らないことを続けてれば、どの道に進んでも成功が待っているでしょう。仮に独立したとしても、人を裏切らず、信頼に足る人間は、必ず誰かが支援してくれます。
逆に、自分の利得しか見えず、やり出したことを平気で投げ出すことを続けている人は、どこかで必ずツケを払うことになります。そのような人の行動パターンは、すぐには変わらないからです。きっと、投げ出し続けるでしょう。
明るい未来のために、皆さんは、様々なことを、“やり切って”くださいね。頑張りましょう!