☆ あまりにもすばらしいそのほかの特技 ☆
勉強第一なのは分かりました。
第二、第三もあるんです、人によってだいぶ違うんですが。
部活マンは結構メジャーです。
ぼくの親しい友人は、1週間7日のうち、6日は練習しています。
平日は毎日昼と夕方に練習があり、土曜日は朝から学外のコーチの元で練習します。
ぼくのクラスメイトは、部屋に住んでいません。
朝から練習があるので、練習所の近くで合宿しています。
毎日練習場所から大学に通うのは大変ですが、練習の成果あって筋肉ムキムキです。
音楽のマスターたちも多いです。
先日の五月祭で、日ごろの練習の成果が発表されました。
すごかったのは、ラテン・ジャズの発表をしたグループでした。
プロ・ミュージシャン顔負けの腕で、ラテン・グルーブにあわせてスウィングしまくりです。(JAZZの大好きなぼくには、感激ものでした。)
ぼくの違うクラスメイトは、アンデスの音楽にはまっています。
彼はいつも名前を聞いたこともないような不思議な楽器を持ち歩いています。
ときどき、「潤タHola!」って挨拶されたり、「Gracias.」とか言われます。
高校の同級生は、ボイパのマスターです。
アカペラ・グループを組んで、曲を生き生きとしたものに変えます。
そういう彼も、大人気航空宇宙学科のひとりです。
五月祭では、びっくりな展示がありました。
なんと、レゴ・ブロックで安田講堂のスケール・モデルを作っちゃってます。
そんな彼らは、レゴ・サークルです。
激戦を勝ち抜いて見事建築学科への進学を決めた彼女は、年に2,3度ファッション・ショーを開きます。
独創的な服装とモデルのような長身で、芸術を体現しているかのようです。
ぼくのex-クラスメイトで、都市工学科の友人は、塾講師に燃えています。
どうやったら生徒の学習を効率よくしようと、教材の準備に余念がありません。
ジレとネクタイを粋に着こなす彼は、スーツで登場することもしばしばです。
同じくex-クラスメイトの彼は、長身と器用で長い指が自慢のマジシャンです。
さっきまで彼の手の上で転がっていた小さなボールが、次の瞬間消えてなくなるなんて、彼の周囲の人間にとっては日常的な出来事です。
ふとしたときに披露するトランプ手品と巧みなトークで女の子から大人気の彼は、機械工学科です。
学校の授業にちゃんと出席しながら、どうすれば会社で働く時間を多く取れるか、いつも考えている人がいます。
そんな彼女は、スーツ姿で授業に現れ、講義が終わるとすぐにインターン先へ取って返します。
そんな彼女は、すでにスーパーキャリアウォーマンです。
ぼくは小説家を知っています。
メガネをかけたその人は、教室の後ろでノートパソコンを開き、創造性が赴くままに紙面上に別世界を構築していきます。
そんな彼も、立派な工学部生です。